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「三十五年前の苦労をもう一度やるとは思わなかった。」

と高齢の地権者はつぶやいた。

老朽化し、倒産したホテルの共益費まで地権者が負担し続けた

国内初の再開発ビルを、さらに国内初の再々開発で

建て替えるプロジェクト。

鬼気迫る形相で補償費の交渉をしていた喫茶店主は、

残された妻の生活を心配しながら

再開発の完成を見ないで帰らぬ人となった。

小樽駅前第３ビル周辺地区第一種市街地再開発事業　2005 ―2009

事業概要

​

事業名　小樽駅前第３ビル周辺地区第一種市街地再開発事業
施行者　小樽駅前第３ビル周辺地区市街地再開発組合
施行地区　北海道小樽市稲穂3丁目64他

 

事業関係者


一般業務代行者　ALEX・INA 共同企業体
〔 ㈱アーレックス・㈱INA新建築研究所 〕
特定業務代行者　大成建設（株）札幌支店

 

事業経過


2005年
　7月　再開発準備会設立
2006年
　9月　都市計画決定（高度利用地区・第一種市街地再開発事業）
　9月　市街地再開発事業施行予定地区公告申請
　11月　再開発組合設立認可申請
2007年
　1月　再開発組合設立認可・公告
　3月　権利変換計画認可申請・認可・公告
　6月　解体工事着工
2008年
　1月　建築工事着工
2009年
　5月　竣工
　8月　事業完了

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